リハビリテーション課の基本方針

  • 病院だけではなく、地域のリハビリテーションを支える。
  • 職員が自己研磨に努め、患者さんにレベルの高いリハビリテーションを提供する。
  • 明るく、健康であることに努め、楽しくやりがいのある職場を作る。

部署の特色

地域包括ケア病棟を有する当院のリハビリテーション課は、院内に加え院外との連携を密にしてリハビリテーションを提供、自宅退院を支援しています。職場には若い職員が多く在籍しており、活気ある職場です。

リハビリテーション課人員

理学療法士18名、作業療法士5名、言語聴覚士3名体制、クラーク1名。
※呼吸療法認定士3名、心臓リハビリテーション指導士3名、介護支援専門員3名、在籍中。

多職種連携によるチームアプローチを実施

  • 家屋評価等による情報収集にて退院後の生活場面に則したリハビリテーションの提供。
  • 地域ケアヘの貢献として、外来リハに加えて、通所リハ、訪問リハを行っています。

リハ課内での教育

新人教育にプリセプター制度の導入、各職種グループでのフォローバックアップを行っています。また、リハ課内勉強会や症例検討会も行っています。

理学療法

平行棒内での下肢への荷重練習

理学療法は、ケガや病気などで身体に障がいのある人に、主としてその基本的動作(寝返る、起き上がる、座る、立ち上がる、歩く)などの回復を図るため、治療体操、その他の運動療法や、電気刺激、温熱などの物理的療法を行います。これらを行うことで、自立した日常生活が行えるよう支援する医学的リハビリテーションであり、日常生活活動の改善を図り、最終的にはQOL(生活の質)の向上を目指します。

作業療法

ハンドセラピー(手の装具の作成)

作業療法は、その人がもとの生活を送れるように、食事や排泄、更衣、入浴など日常的な生活動作を訓練したり、あるいは仕事や趣味に関わる動作を様々な道具を用いた「作業」を通して訓練するリハビリテーションです。患者さんの希望に寄り添い、障がいと折り合いをつけながら、より良い生活が送れるようお手伝いをします。また、他院で手の手術を受けた方のハンドセラピーもおこなっています。

言語療法

脳卒中等によって脳にダメージを受けたり、加齢により言語などのコミュニケーションに必要な機能や、食べる機能に障がいをきたすことがあります。それらの問題を抱える患者さんに、各機能の改善を促進させる訓練、残存能力を利用した日常生活および、社会生活を営むための援助、心理ケアなど様々な側面からのリハビリを行っています。

レントゲン室にて食品を食べているところを動画で撮影し、嚥下機能を評価する、嚥下造影検査(VF)も行っています。

嚥下造影検査の様子

業務内容

入院リハビリテーション

地域包括ケア病棟では、60日の在院中に医師の指示のもと患者さんの状態に応じて理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が連携してリハビリを行いながら自宅や施設等への退院を目指します。医師・看護士・医療ソーシャルワーカー・リハビリスタッフで行う院内カンファレンスや、患者さんご本人やご家族、ケアマネジャー等も交えての退院前カンファレンスなども適時行っています。必要に応じてリハビリ見学や家屋評価も行っています。

施設基準

廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)

外来リハビリ

地域の患者さんの身体機能の向上や、当院や他院を退院された患者さんの退院後のリハビリの継続を行っています。

訪問リハビリテーション

当院リハビリスタッフによる訪問リハビリテーションを行っています。利用者の自宅に訪問し、心身の機能維持・回復、日常生活の自立を支援するために、理学療法、作業療法、言語療法のリハビリテーションを行います。また、自宅で生活しやすくするための福祉用具・介護サービスの提案や、介護するご家族様へのアドバイス、相談も行います。

通所リハビリテーション

通所リハビリテーションでは、ご利用者様は可能な限りご自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、身体機能・認知機能・生活機能の維持向上を目的としています。当院ではリハビリテーションに特化した短時間タイプ(1時間以上2時間未満)で、ご利用時間内に理学療法士・作業療法士・言語聴覚士による個別リハビリテーション、自主トレーニング、物理療法、机上課題、レクリエーションなどをおこなっています。