当院における外科診療部は、全身及び腰椎麻酔下の手術は行っておりませんが、病状に伴う手術治療が必要な場合は他院への紹介を行っております。
当外来では主に局所麻酔を使用した小手術(皮膚病変、手指病変等)や外傷の処置、また難治性腹水に対し日帰りで「腹水濾過濃縮再静注法」や内痔核への「内視鏡的痔核結紮術」も行っております。また岡山大学形成外科教室から医師の派遣を頂き、日帰り「眼瞼下垂手術」や褥瘡処置、熱傷治療も行っております。
入院では嚥下障害の患者さんに摂食機能療法を行いながら栄養の底支えを目的に積極的な「胃瘻造設」を行っております。
役職 | 会長 |
---|---|
卒業年度 | 昭和35年 |
専門領域 | 外科全般・産業医学・在宅医療 |
資格 | 日本外科学会指導医 日本医師会認定産業医 労働衛生コンサルト |
役職 | 理事長 |
---|---|
卒業年度 | 平成8年 |
専門領域 | 外科全般・消化器外科・肛門外科 |
資格 | 日本医師会認定産業医 |
外来 | 月曜 午前 金曜 午前 |
役職 | 院長 |
---|---|
卒業年度 | 昭和60年 |
専門領域 | 消化器外科・外科 |
資格 | 日本外科学会外科専門医 日本外科学会指導医 日本消化器外科学会消化器外科専門医 日本消化器外科学会指導医 日本消化器病学会消化器病専門医 日本消化器病学会指導医 |
外来 | 火曜 午前 木曜 午前 |
2023.5 外科医師・副院長 谷口 英治
この4月に着任しました谷口英治です。専門は消化器外科で、これまで、手術、抗癌剤治療や緩和ケアも含めた消化器癌治療にたずさわるかたわら、胆石胆嚢炎・虫垂炎・消化管穿孔などの腹部救急診療、また痔疾患などの肛門疾患の診療も行ってきました。大隈病院ではこれまでの経験を活かせる分野は限られてるとは思いますが、活かせるところは活かして、地域の方々から求められる医師を目指したいと考えています。
趣味は、ゴルフと種々のスポーツ観戦で、もう長いこと甲子園球場にはいけてはいませんが、野球は阪神ファンです。野球といえば、WBCでの日本代表の大活躍や選抜高校野球の熱戦にて、日本中が歓喜に満ち溢れ長かったコロナ禍の抑圧気分を吹き払ってくれました。大隈病院への赴任という私にとっての人生の節目をすっきりした気分で迎えられることができ、スポーツの持つ力の大きさを改めて認識させられた次第です。
至らぬ点は多々あると思いますが、「まだまだ伸びしろがある」と自分では思っていますので、皆さんのご助言やご叱責をいただきながら、大隈病院の一員として地域医療に貢献できるよう努力する所存です。
2024.1 医療法人 朗源会 大隈病院
理事長 大隈 健英
2020年1月から始まった新型コロナウイルス騒動も2023年5月には2類から5類に格下げとなりました。その結果、京都、大阪、神戸の観光地や繁華街も賑わいを取り戻し、また、近隣のスーパーや市場でも人の流れはコロナ騒動以前と同じになりました。仰々しいマスク着用者も少なくなり、当院の外来でもコロナ感染患者さんを診ることが減りました。完全に安心はできませんが、「人類が、また感染症を克服したもの」と記される1年になりました。
▶2025年地域包括ケアシステムの完成?
現在の日本は、凄まじい人口減少に伴い人類史上経験したことのない「少子高齢化社会・多死時代・要介護時代」の到来を迎えます。国は2025年を目途に高齢者が重度の要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを、人生の最後まで続けることができるよう住まい・医療・介護・予防・生活支援が地域で包括的に提供される体制、いわゆる「地域包括ケアシステム」を構築しました。当院では、この制度が発令された時からこのシステムを実践してまいりましたが、今年は、2025年を目の前にして我々が励んできた取り組みが評価される年となりました。国や地域の皆さんから、益々、信頼される病院となるように頑張る所存です。
▶新病院建設状況
さて、2020年から始まった新病院建設プロジェクトも大詰めを迎えます。この杭瀬で始まった医療機関として73年目の年に、大きな飛躍を願い新病院への移転を行います。今まで杭瀬で培った医療介護のノウハウを新しい土地で如何に開花させるかが正念場でございます。新病院の建設は社会的事情でやや遅れておりますが8月開院に向けて猛ピッチで進んでおります。是非ご期待ください。
▶新年の抱負
73年間大変お世話になりました杭瀬地域すべての皆様に感謝を捧げ、新たなる地域の皆さんを含め喜んで頂ける医療介護体制の提供をお約束し、新年のご挨拶に代えさせて頂きます。これからの医療法人 朗源会を何卒宜しくお願い申し上げます。
2023.9 医療法人 朗源会 大隈病院
理事長 大隈 健英
皆さまにおかれましては、平素より大隈病院の診療業務にご理解とご協力を賜り、ありがとうございます。
さて、当院は、私の祖父である大隈義朗が、1951年(昭和26年)杭瀬に大隈外科内科を開業、その後息子である大隈義彦(現会長)が継承し、以後増築を繰り返し今の病院となりました。
振り返りますと親子3代73年という永きにわたり、杭瀬で医業を営んできたことになります。このような年月を過ごし現在があるのは、ひとえに、地域の利用者さま、開業医の先生方々、また近隣病院や救急隊など関係各社のご支援のお陰と感謝申し上げます。
鉄筋コンクリート製の病院も老朽化が目立ち、近年は、雨漏りや空調設備の不具合、インターネット回線の不調など、利用者さまにご迷惑をおかけすることが多くなってきました。今後10年20年先を見据えると、今の病院機能で医療継続は、安心・安全な医療サービスの提供が困難な状況にあります。
そこで我々は、病院の建て替えを決断しましたが、いきなり壁に突き当たりました。同じ場所での病院を取り壊しての建て替えでは、工事期間中は継続した医療サービスの提供が困難であること、また、杭瀬(病院周辺)には新たに病院を建てる代替え地もありません。そんな時、幸いにも「旧おおくま老健」の跡地(尼崎市昭和通り/都ホテル尼崎の東側で2号線沿い)を譲り受けることができました。現病院から西へ1.6km程離れたところですが、ここにそのまま移転すれば切れ目のない医療サービスができると考え、新病院の移転建設を決断しました。清水建設さまとのコラボレーションが決まり、現在、新病院建設は、2024年6月完成(予定)に向けて着々と進んでいます。
一方で、杭瀬の現在の大隈病院は新病院開業後、同地に「診療所」として診療機能を存続し、新病院のサテライト機能を担う予定です。また、病院移転にて、利用者さまの通院にご不便が生じないように、毎日、杭瀬から新病院までシャトルバスを運行することを計画しています。診療など詳細な病院概要は、決定次第、順次アナウンスをおこない、利用者さまにご不便やご迷惑が掛からないようしっかり対策を講じる所存です。
皆さまが、安心安全に利用いただけるような病院を作り上げるべく、職員一同、努力しておりますので、どうかご期待ください。
2023.1 医療法人 朗源会 大隈病院
理事長 大隈 健英
2022年は前年から続いて、新型コロナウイルスの感染拡大が私たちの生活に大きな影響を与え、いまだに廃業や休業などを余儀なくされた方も多くおられると思います。しかし、一方で徐々に感染状況が好転し、コロナからの回復の兆しが見え始めました。諸外国(一部の国を除き)では堂々とマスクからの脱却を図り、感染症と共存し、集団免疫を獲得しています。我々日本人も今年こそこの感染症を克服せねばなりません。今年の干支は「卯年」です。「これまでの努力が花開き、実り始めること」といった意味があり縁起がよいですね。今までの数年間は新型コロナ感染症による抑制的な日常を強いられました。そこから大きく「飛躍」し、私たちの生活が大きく「向上」する年になって欲しいものです。
さて、当病院は地域包括ケア病棟を主軸に、「生活支援・地域密着型病院」として医療・介護の提供を行ってまいりました。地域の患者様が何を求め、どのように対応することが望ましいのかを考え、職員一同がそのマインドを共有し日々の業務に取り組んでまいりました。また、そのマインドが当院の「価値」を高めるものと信じております。
今年当院を利用されるすべての患者様へ、我々はそのマインドを忘れることなく、より一層価値の高い医療・介護を提供していく努力をお約束し、新年のご挨拶と致します。
今年も我々朗源会及び大隈病院を宜しくお願い申し上げます。
2022.1 医療法人 朗源会 大隈病院
理事長 大隈 健英
明けましておめでとうございます。新型コロナ感染症との闘いが3年目を迎える2022年がはじまりました。2020年の年初にこれほど長く煩わされると誰が予想したでしょうか。それでも緩徐にではありますが人間の英知は感染を封じ込めようとしています。この感染症との闘いはきっと歴史の教科書に残るほどの大きな出来事でしょう。私共含めた世界の医療従事者はこの危機に治療の程度の違いはあれ全身全霊で立ち向かいました。初めての経験もたくさん、例えるなら闇夜を照らす灯さえない大変心細い毎日でした。それでもこの道のプロとして患者さんを置いて逃げるわけにはいきません。私は、医療法人の代表として多くの制限とあらゆる危機のなか病院運営を行ってまいりましたが、この危機に一緒に立ち向かってくれた仲間がいました。それら職員、そのご家族に大きな誇りと感謝を抱いて止みません。一方で当院を利用される患者さん、そのご家族の方、出入り業者の方には大変なご不自由、ご迷惑とご苦労を強いてしまったこと、誠に申し訳ございませんでした。皆さんのご協力のおかげをもちまして、この2年間当院では一度のクラスターを発生することなく診療を続けることができました。2021年には2回のワクチン接種を行い、新型コロナウイルスは減少の一途を辿りました。本年早々には3度目のワクチン接種を行う予定です。これによりほぼ終息に向かうことが予想されます。いずれインフルエンザ並みの感染症となり下がることでしょう。皆さん、もうしばらくの辛抱です。この新しい年がこのウイルス終息になりますよう祈りながら一緒に頑張って参りましょう。今年もよろしくお願い申し上げます。