2025年
朗源会学術研究発表会
令和7年12月6日土曜日の午後、約130名が参加して、毎年恒例の朗源会グループの研究発表会が、尼崎商工会議所大ホールを借り切って開催されました。
谷口院長のあいさつの後、各部署からの一般演題6題と、教育講演、特別講演各1題
が発表され、大隈理事長・首藤看護部長が締めくくって会は約3時間で終了しまし
た。
閉会後、会場を移して、例年のグループ全体の忘年会が賑やかに行われました。
多くの利用者の自助力を高めることを目的とした、防災ブックの活用をはじめとする事業所独自の取り組みと良好な成果が報告されました。
院内と院外で検査結果が乖離する原因について、既存の情報と当院での検討、取りうる対策が発表されました。
多職種のチームワークで、安全確保目的の体幹ベルトの使用を最小限にする取り組みが報告されました。
日常の診療・看護の大きな課題で、多くの質問やコメントがありました。
虚弱な患者さんを全身管理しながら維持透析することができる、当院の強みが紹介されました。
多種の健診項目への対応、健診から予防・診療へのシームレスなケア、行動変容支援に関する当院人間ドック室の強みと取り組みが発表されました。
AI導入で事務的業務を減らすことで患者さんへのケアに時間を活用し、当院の理念「病気を治すだけでなく、患者さんの心も癒す」という、全人的医療の実現が提言されました。
以上、朗源会グループの強みを生かした発表や、今後のタスクシェア・シフトを見据えた発表など、力作ぞろいでした。
①健診の結果を問い直そう ②ガイドラインを問い直そう ③国・メディアを問い直そう の3つのポイントで、一般医療従事者の知らないようなウラ話満載の講演でした。
世界で初めて高カロリー輸液の臨床応用に成功したStanley J.Dudrickの話にはじまり、医療従事者が栄養に関する用語をいかに知らないか、という統計や、血流内カテーテル感染の原因にルート交換時の水滴が原因となることなど、ユーモアたっぷりに講演していただきました。最後に、栄養が生命予後にどれほど影響するかを示す症例を提示され、まさにあっという間の60分。また、拝聴したくなる講演でした。