超高齢社会と多死社会の到来にて、ご存知のように私たちの周囲の生活・社会環境は大きく様変わりしてきています。同時に、医療環境も大きく変貌しており、これからの病院や診療所の医療機関は、地域においてそれぞれの機能や規模に応じた診療を役割分担しながら、患者さんに人生の最期まで安心・安全な医療を提供することが求められています。
大隈病院は、この11月1日に阪神尼崎駅近くに移転し「おおくま病院」として開院したことで、これからは、杭瀬地区だけでなく尼崎市南部地域の皆さんにも安心・安全な医療・介護サービスを提供していくことになります。
病院がリニューアルしても、当院の地域医療理念である「私たちは、病院と皆さんのお家をつなぐ架け橋でありたい」は、新病院へもつながれます。
これからも、皆さんのニーズに応じた医療と介護の提供しながら、皆さんを支援していきます!
私たちは、厚労省が推進する地域包括ケアシステムの理念である「時々入院、ほぼお家」での療養生活実現にむけて、新病院においても以下の「4つの取り組み」を継続していきます。
治療を中心とする「治す医療」だけでなく、患者さんの生活をも重視した「治し支える医療と介護」を検討します。
適切な医療と介護を提供するには、医師・看護師だけでなく、ケアマネージャーや訪問看護師など多職種による顔の見える医療介護連携を、院内/院外に求めていきます。
患者さんが、その人らしい人生の最終段階を迎えるには、私たち医療者が、患者さん自らの医療や介護に対する考えを理解し共有することが不可欠です。今は、患者さんが自分で決めることが推奨されるような時代になりました。
現在、高齢者だけでなく若い世代の方も、多くの問題を抱えています。病気になる前から、全世代で、「支える側」「支えられる側」という従来の関係を超えて、「困ったときはお互い様」と言う地域内で繋がっているような地域を目指します。