おおくま病院のビジョン

近年、高齢者や認知症患者、独居、障害者、および、複雑・複合的な課題(子育て・引きこもり・老老介護・親の介護など)を抱える世帯が地域で顕在化し、患者さんなどの当事者はもちろんのこと、その家族やその地域に暮らす方々の地域生活を支えることが大切になってきています。当院での診療では、地域医療を提供する上で、そのような社会背景を踏まえながら、診療ビジョンの要として以下の点を推進していきたいと考えています。

"地域包括ケアシステム"の推進と"地域共生社会"実現への支援

高齢者が重度な病気(要介護状態)となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるように、住まい・医療・介護・予防・生活支援が、一体的に提供される地域包括ケアを支援します(地域包括ケアシステムの推進)。
そして、今、さらに地域包括ケアの理念を普遍化し進化させた「地域共生社会」が注目されています。

当院は、行政や地域団体・組織と協働して、高齢者のみならず全世代にわたり、また、病気や障害の有無に関わらず、誰もが、生きがいをもって安心して暮らし続けられる「我が事・丸ごと」社会の実現を目指します。

多職種によるチーム医療

院内/院外の多職種の専門職が、患者さんの診療・介護情報を共有し診療への協働支援する事で、「治す医療」だけではなく「治し支える医療・介護」を提供します。